あやと

パトリオットのあやとのレビュー・感想・評価

パトリオット(2000年製作の映画)
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大義、平和、自由、愛、希望とか盛りだくさんに詰め込められた教科書のような作品

自分の家族を守るために戦争から離れた父親、それよりも自由の国を作る大義を掲げる猪突猛進の長男、主にこの二人の関係を軸にアメリカ独立戦争の一端を描く

失った時に初めて、長男に心動かされ、家族を守るため、長男をも守るために大義を優先する事を決心した場面には、父親という存在、家族というまだ自分にとって未知な世界に感じるものがあった 父親、dadではなくfather と呼んでいた、時代もあるかもしれないけど、猪突猛進なもののしっかり父親を慕っていた 場面場面で感涙させてくる

カットひとつひとつが短く場面も極端に短いもの、長いものを織り交ぜ、長大なストーリーに緩急つける、濃密なそれぞれの思いをもった表情の撮り方、ひとつひとつがどーランドエメリッヒだななんて感じながら観た

女性陣メインの二人が片や意地らしく可愛く、片や献身的で愛情深く落着いていて美しく、非の打ち所がないキャラクターで、そういった部分も含めて好きな作品

戦争の場面も粗雑さがなく、丁寧に一つ一つを映し上げ、スロー撮影で伝えたいものがある場面もストレートに表現

実際にローランドエメリッヒと話したら、きっと直情的かつ情熱を持った人なんだろうな
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