回り道

俺たちに明日はないの回り道のレビュー・感想・評価

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)
3.7
「俺たちに明日はない」邦題の付け方が素晴らしい。
強盗をして最初の頃は世界は自分たちを中心に回っていると言わんばかりのボニーとクライド、ボニーの母に会いに行ってからの現実を見てそこから転げ落ちていく逃走劇。
永久に逃げ続けられるわけがないときづきながらも逃げ続けないといけないという現実に漂う悲壮感とそのバックで流れるカントリー調の陽気な曲がより虚しさを増大させる。
これは純愛でもなければ英雄譚でも美談でもない、この作品がベトナム戦争真っ只中のアメリカで作られたという事が興味深いところ。
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