広島カップ

ガス人間第1号の広島カップのレビュー・感想・評価

ガス人間第1号(1960年製作の映画)
3.0
何かの時は自らの身体を気体に変換できる能力を身につけたガス人間の話。
観る前は造形が難しいんじゃない?透明人間みたいになったりしないの?と思っていましたがガスにやや青っぽい色味を付けてやってきました。

私、液体人間も観ましたがそうなった当人の当人からした実在感というものが物足りない。「嗚呼、ガスになっちゃった、嗚呼、液体になっちゃった」といった時の悲壮感なり優越感なり当人の気持ちがもっと描けていたらなあと思います。
周りの人間からみたガス人間の描写が勝っている。

昨年亡くなった八千草薫の作品を観ようと思ってセレクトしたのですが29歳の彼女のその美しさにはビックリします。

(宮沢りえ+北川景子)÷2+α=八千草

という計算式が成り立ちます。白川由美もそうですがこの手の話には美人の出演がマストですね。作品の魅力を2倍にも3倍にも増幅して忘れ難いものにします。

そのヒロインを愛するガス人間を演ったのが土屋嘉男ですが、その正体のハッキリとしない自在なキャラクターからニヤリとした所など髪の生えた竹中直人に見えてしょうがない。
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