「いつも自信家ね?」
「いや 今 初めて自信が出た」
この場面の一連のやり取りが冴え渡ってる。映画の速度にしてもカウリスマキ作品の中で特にキレキレなのではないか 。殴られて落下する看守、進入禁止の標…
このレビューはネタバレを含みます
炭鉱夫のカスリネンは、鉱山の閉鎖によって突然仕事を失ってしまう。同じく職にあぶれた彼の父は悲嘆に暮れて拳銃自殺してしまい、カスリネンは父から譲られたキャデラックで土地を離れることにするのだが…。
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労働者、或いは負け犬三部作の四作(「コントラクト・キラー」を含む意見も少数だがある)で最後に観た一本。
炭鉱の閉山による一斉失職の煽りを受け、父親も自殺した主人公が南へ向けて果てもなく、唯一と言って…