あかっか

預言者のあかっかのレビュー・感想・評価

預言者(2009年製作の映画)
4.0
2023_099

預言者とは『預言すなわち霊感により啓示された神意を伝達あるいは解釈し、神と人とを仲介する者。』-Wikipediaより


主人公マリクの刑務所内での成長を描いたマフィア映画。

様々な人種と文化、権力を持つ者と持たざる者、主従関係の危ういバランスで成り立っている刑務所。

終始いつ死が訪れてもおかしくないという緊張感の中、身寄りのないアラブの青年(少年と言った方がしっくりくる)マリクは理不尽な暴力に流され利用され悪事に手を染めて行く。

一方で信頼できる友と出会い、学ぶ事を覚え、人間らしさを取り戻す様も平行し描かれる。

マリクの行く道は?マリクの選択は?どういう結末が待っているのか、息を殺しながら見守る150分。

幸せと不幸せを同時に予感させるラストシーン含め、素晴らしい作品だった。タイトルの意味が観終わった後に沁みてくる。

マフィア映画に慣れている方でないと人物関係で頭がゴチャつくかも知れませんがオススメです!
あかっか

あかっか