あかっかさんの映画レビュー・感想・評価

あかっか

あかっか

余りある(2021年製作の映画)

3.5

2024_48

たまにはこんなラブソングを


若葉竜也主演のショートムービー。20分で出会いとすれ違いと別れを描く。贅沢なミュージック・ビデオとも言える。

こんな恋愛をしたことないのに何故か感情
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.0

2024_47

Who'll be the next.


子供たちと大騒ぎしながらの鑑賞。子らは元ネタを知っているらしく色々補足してくれました。

この手の作品は1人で観るより何人かでツッコミ入れ
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未来の想い出 Last Christmas(1992年製作の映画)

4.0

2024_46

未来の想い出を今観る意味


録画してしばらく寝かせておいた藤子・F・不二雄先生原作&森田芳光監督のすこし不思議な物語。

いわゆるタイムリープものなので物語に関しては触れずに本作の
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.0

2024_45

35本目の赤いロウソク


切なすぎる父親と息子の話。これ本当に演技なの?と思うくらいに自然。故に迫ってくるものがあまりにも悲しく切ない。

余命幾ばくもない父親ジョンが息子マイケル
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.5

2024_044

永遠の2分間

すこしふしぎな物語


2分間という極限のタイムループが生み出す笑いとスリル(ちょっとだけ)と恋のすこしふしぎな物語。

タイムループものは引っかかる部分があるとそ
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.5

2024_43

優しさは誰の為でもなく

理由もなく

そこにあって欲しい


離婚した夫婦と二人の姉弟、そして家出娘。間違ったり意地を張ったり、一緒にダンスをしたり。あたたかな時間に背を向けて傷つ
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インビジブル(2000年製作の映画)

3.5

2024_42

ポール・バーホーベン味


テレビをつけたらたまたま放送されていて懐かしく観ていたら最後まで観入ってしまった。

上映時もなんだかしょーもない映画だなあという印象だったけど、映像技術
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

5.0

2024_41 ❶❸

どこまでも堕ちて行く

底なしのプールで


リゾート・ホラー?何だそれは?と思いつつもブランドン・クローネンバーグ監督にミア・ゴスが出演と、観ない理由がない。

デビュー作以
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教祖誕生(1993年製作の映画)

3.0

2024_40

担ぐ者と担がれる者

これが90'sカルト宗教の作り方


役者ビートたけしの凄味を感じ、玉置浩二のガチっぽさに震える。
新興宗教って結局どこもこんな感じなんじゃないの?と思い、コメ
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

4.0

2024_39

1932年の作品に見る未来


当時の異形、奇形とその扱いが冒頭に説明される。この時代で既にこうした作品が作られていたことに驚くが、しかしこの時代から何も変わらない、いやむしろ悪化?
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.5

2024_38 ❶❷

たった一度の人生、

ただ一度の初恋。


好きな映画でした。
派手さはなくセリフも多くなく、感情の爆発も物語の起伏もあまりない。しかし琴線にはしっかり触れてくる。こんな映画を
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こいつで、今夜もイート・イット アル・ヤンコビック物語(2022年製作の映画)

4.0

2024_37

超真剣にバカをやる

真面目に観るとバカをみる


凄い映画だ!と思うか思わないかはアル・ヤンコビックをよく知るかどうかでかなり分かれる所だろう。

パロディの天才ヤンコビックの伝記
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映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

2.5

2024_36 ❶❶

過去一眠かった。ある意味ずっと心地良い映画ということかも。

冒険も秘密道具も盛り上がりも感動もなく、出来杉くんの出番もなく、ドラえもんもほぼ空気。あれ?何の映画だっけ?

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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.5

2024_035

I'm DUNE.

意志と遺伝子の拡散


もしも願いが叶うなら、ホドロフスキーのDUNEが観たかったという映画ファンは沢山いるだろう。それは作られなかった映画のドキュメンタリー
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.5

2024_34 ➓

世界の揺らぎとセカイの惑い

映画ファン絶絶絶絶絶対必見!


8月31日に突如現れた巨大母艦。何をするわけでもない異物の登場で少しずつ変わって行く世界。そして仲良し五人組の運命
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四月の魚(1986年製作の映画)

3.0

2024_33

大林宣彦✖️高橋幸宏が起こすケミストリー


幸宏さんが主演!?監督が大林宣彦!?これは只事じゃないぞ!という予感がズバリなカルト映画。もう癖の塊みたいな、どこを切り取っても変が炸裂
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.5

2024_34 ❾

仲間愛から氷をも溶かす熱い家族愛へ

物語は受け継がれる


前作でまさかの落涙。待ちに待ったゴーストバスターズ新章の第二幕!今度は世界を凍らせるゴースト登場。どうやって退治する
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ヨーロッパ(1991年製作の映画)

3.5

2024_31

催眠術掛け逃げ映画


ラース・フォン・トリアー監督のヨーロッパ3部作の3作目。物語が整理されてかなり観やすくなっている印象。しかしそこはトリアー監督、らしさは薄まるどころか濃度は上
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

2024_30 ❽

砂漠の王子が王となった時

すべての善が覆る


久々に出た!Part.1を軽々超えるPart.2!
これは劇場で観ないと絶対後悔します!
そして早く最高の続編観せて!の願いを込
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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

3.0

2024_29 ❼

物語的には特筆すべきところのない、当たり障りのない作品。
映像はとても綺麗で良かった!
日本語吹替を鑑賞。妹役の声が凄く良かった!ヒコロヒーは良くも悪くもヒコロヒーだった。

エピデミック〜伝染病(1987年製作の映画)

3.5

2024_28

見えない恐怖を見せない恐怖

きっとあなたも感染している


エピデミック(感染症)を元にした映画の脚本を書く2人。同時進行で現実世界にもエピデミックが発生というややこしい構造のやや
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エレメント・オブ・クライム(1984年製作の映画)

3.0

2024_027

記憶を辿って

記録に飲み込まれる

望むのは『目覚め』か


スゴイ!全編夕暮れ色という感じのセピア調で映し出される世界はディストピアSFの様であり、ファンタジーの様でもある。
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.0

2024_026

扉を開けてしまったら
教室の空気は薄まって
ついには消えて失くなってしまう
だからそのままでいて欲しい

そんな望みを叶えたまえ


卒業シーズンに観るにはあまりにもエモすぎる1本
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.5

2024_25

最愛にして最大の賞賛を!

音楽と共に映画があり、音楽と共に人生がある。

モリコーネ史であり映画史であり音楽史であり人類史である、

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.0

2024_23 ❻

静かで不完全で完璧な日々

同じ日なんて二度とない


俳優・役所広司の凄みが詰まった作品。世界的巨匠とがっぷり四つに組んだ素晴らしい一番だと思う。
何もない日常を愛するあなたに
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

5.0

2024_21 ❹
2024_22 ❺ 2.24@錦糸町楽天地

悪夢のような悪夢な話

夢の話はあとからジワリと面白い


179分という上映時間に正直不安しかなかった。しかし終わってみれば長さは感
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.0

2024_020

返せば良い訳じゃないけれど…

倍返しだ!


銀行と不正融資と過去からの連鎖を描いたミステリ風群像劇。主演の阿部サダヲが抑えつつも本人が持つ飄々としたキャラクターを活かしヒロイッ
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.5

2024_019

それでも私は愛に行く。


レア・セドゥ様の作品はできるだけ見逃したくない勢です。
いつものレア様とは少々違ってラフというか一般的ナチュラルというか、オーラ全消しで挑んでいる感じで
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.5

2024_018

逆・猿の惑星


アダム・ドライバーが6500万年前の地球で凄く頑張っていたという話。次から次へと危機が訪れる超ハイテンポな展開は最近では珍しく潔い。93分見せどころだらけです。
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偽りのないhappy end(2020年製作の映画)

2.0

2024_017

神様にでもなるおつもりか?

すべてを知ろうとする自惚れ


大変申し訳ないが全く乗れない作品でした。キャストは凄く良い感じだったし、河合優美さんは作品毎に見事な変化(へんげ)っぷ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

2024_016 ❸

押し並べて人は哀れで愚かだが

それ故に人である


凄い!ブッ飛んだ原作をブッ飛んだ監督が映画化したらそりゃブッ飛んだ作品になります。予習した作品によりランティモス節がしっか
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

2024_015

『恋は盲目』で『禁じられた遊び』なのか?


ヨルゴス・ランティモス監督『哀れなるものたち』予習3本目。いや~変!すごく変!冒頭から余白だらけで結末まで『ご想像にお任せします』。は
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

2024_014

愛と欲望と権力の三角関係


ヨルゴス・ランティモス監督『哀れなるものたち』予習第2弾。これもすごく好きな作品になりました。独特なカメラワークは本作でも決まりに決まっているし、美術
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

2024_013

『聖なる鹿』は誰だ?


これはホラー?不条理サスペンス?人間ドラマ?
とにかく面白いし鑑賞後の胸糞の悪さが堪らない。
耐性がある方にのみ激オススメです。
鑑賞前にタイトルの意味、
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

2024_012 ❷

君を待つ

過ぎゆく時は唄と共に


沁みたー!何がって『デッド・ドント・ダイ』ですよ。あの映画を好きな人は多分みんな友達です。ちょっといじられてましたけど。笑

抑えたトーン
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

5.0

2024_011

唖然

正しい狂気とはこれほどまでに美しいのか


Filmarks700本の節目は30年以上振りの再鑑賞となる伝説のカルト映画。小学生か中学生で本作を観てそのトラウマでかなり偏っ
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