お客さまが好きな作品なんだって。
それで観てみたんです。
結果、面白かったです。
羨ましかった。あんな風に死ねたらいいね。
これは私が女性だからなんでしょうか。
理解は出来るし好きなんだけど、重なる部分は少ないんですよね。
だから単純に面白かった。羨ましかった。
コメディなのかな、と思う笑えるシーンが多々ありますよね。
特に警察が信号をちゃんと守るシーンは好きかもしれない。「真面目だな〜」って、そんなわけないんだけど。好きな演出ですね。
夢を相方に選ばせるって言うのもなんかいいし、「2人の女と寝たい」「母親に車をプレゼントしたい」って言うのもなんというか、本当な感じがして好きですね。
こういう映画って、話の構成的に、2人の病が急に治るみたいなことはないじゃないですか。ちゃんと死なないと成り立たないよね。
だから、観てる時にずっと心構えをする。いつ2人の旅は終わるんだろう。
どうやって終わっちゃうんだろう。
痛くないといいなぁ。
喧嘩しないといいなぁ。
最後まで2人でいれたらいいなぁ。
決して良い行いはしてない。
けど、お金を配ったり、盗んだ分を返したり、迷惑をかけたらチップを渡したり。
本当の悪ではないから、2人のことを応援したくなっちゃうんだよね。
夢を叶えた2人は海にたどり着く訳だけど、2人を観てると一緒に私も死を受容出来るというか。
穏やかな気持ちになるよね。
最後、ルディはマーチンが倒れても、今までみたいに取り乱したりはしない。
それって受け入れてるからって事だもんね。
言葉はいらないというか。
ギャングにいよいよ捕まった時、銃を向けられて2人がギュって手を握りしめるシーンがあるじゃないですか。
1人じゃないっていうことが、どれだけ救われるか。だから羨ましいのかな。