伊丹十三の父、伊丹万作監督のコメディ時代劇。志賀直哉原作。ほっこりしていて楽しい。センスのいいセリフと計算された構図に美しい映像、とぼけた笑いに洋楽を使ったミスマッチ感がお洒落。ストーリーは一部わからなかったところがあったけど、スパイものに恋愛からめて、ラストもにっこり。白猫がたびたび登場するのも◎。
片岡知恵蔵が、原田甲斐と主人公のモテない赤西蛎太の二役を演じています。
伊達騒動(私はよく知らなかったので、知っているとストーリーが入ってくると思います)が題材で、組織人(武士)の日常も描かれ、会社員ぽい描き方から、伊丹十三の職業もの作品の原点をみたような気がしました。とてもおもしろかったです。他の伊丹万作監督の作品観てみたくなりました。