ＳＦファンタジーを描いたロシア映画。
多数の花火と軽快な音楽で「クリスマスの夜祭り」シーンから始まるこの映画、姉マルタと弟マイは凍え死にそうであった。
そんな中、マイがサンタの格好をした悪人に誘拐されてしまう。悪人は、マイの「黄金が近づくと体が痛くなるという特殊な能力」を利用して金をゲットしようとしているのだった。
誘拐された弟を探す姉＝マルタは、医師を出会って、物語が大きく動いていく。
マルタと医師が監禁された城の屋上から、手作りグライダーで空を飛ぶシーンは、この上なく美しい。
青い翼が綺麗。
そして、１０年後、ようやく姉は弟を見つけるが、金に囲まれて自分自身を失ってしまった弟にガッカリするのだが……
なかなか観ていて楽しい映画であり、不思議な世界の浮遊感が心地よい。
