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ユージュアル・サスペクツのmochiのネタバレレビュー・内容・結末

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。読めないストーリー展開が売りの映画だと知っていたので、色々推測しながら見たけど、見事に外してしまったので悔しい。パルプフィクション的な時間軸を超えた見せ方が上手い。
この映画の面白いところは、観客が完全に疑わないであろう人物が真犯人なのではない、という点である。数少ない生き残りで仲間だった人物が真犯人、という点はよくあるパターン。だから、個人的にはキントを自分も疑っていた。この映画のうまいのは、最初は誰もが疑うであろうキントを真犯人の候補から観客が外してしまうように誘導している点だと思う。実際自分も途中で彼を候補から外してしまった。何故だかわからないが。完全に最初から疑わないようにするのではなく、疑いを外していくようなリーディングがなされている。
そして、この映画で語られた筋はあくまでソゼが構成したものなので、全て適当な話だ、というのがミソ。結局キートンたちも生きている可能性は否定できない。もしも、この映画で見せられた流れを信じていたら、それは再びソゼの策略にはまっていることになる。
個人的に、何故キントがあんなにベラベラ喋るのか、という点が唯一気になっていたが、その点もしっかり解消される。完璧なストーリー。
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