mochiさんの映画レビュー・感想・評価

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⾼野⾖腐店の春(2023年製作の映画)

4.3

全然存在を知らなかった映画だけど、機内で日本語の映画が観たかったため、鑑賞。すごく良い映画だった。話の動きも少ないし、話の筋書きを説明すると、とてもシンプルになる。ともすると説教がましく、押し付けがま>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.3

これだけは絶対観に行かねば!と思って鑑賞。一番好きな監督の一人のアキ・カウリスマキだが、初めて観たのが2021年なので、当然リアルタイムで封切りを経験するのは初めて。だから、劇場でカウリスマキを観る、>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

やることが色々あり、観に行くか迷ったが、ようやく鑑賞。ヴェンダース監督が大好きなのだが、好きになってからリアルタイムで映画が公開されるのがおそらく初めてだったので、奇妙な感覚であると同時に、あの年齢に>>続きを読む

街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

4.7

シャンタル・アケルマンは「私、あなた、彼、彼女」「一晩中」に続き3作品目の鑑賞。本作が一番楽しめたし、なんならアケルマン映画以外を含めても、かなり上位に来る映画。「街をぶっとばせ」がタイトルだが、ぶっ>>続きを読む

左利きの女(1977年製作の映画)

3.9

ずっと観たいと思っていた作品をようやく鑑賞。独特な雰囲気は好きなんだけど、期待は超えてこなかった。1人で生きていくことが、それほどめずらしくなくなった現在からみると、話のテーマがそもそも分かりづらい気>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.3

北野武が大好きになったのは今年に入ってからなので、北野映画を劇場で観るのはこれが初めて。新作が今でもこうしてみられることに喜びしかない。
グロ描写があんまり得意ではないので、ギリギリだった(きついシー
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ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記(1997年製作の映画)

3.3

急に頭空っぽで楽しめる映画を見たくなったので、鑑賞。藤子・F・不二雄先生が途中まで書いていた作品で、亡くなったあとスタッフが完成させたもの。そのせいもあるのか、ちょっとテーマと話の軸が多すぎた。特に「>>続きを読む

阪神タイガースTHE MOVIE2023-栄光のARE-(2023年製作の映画)

3.0

せっかく阪神が優勝したし、こういう映画は水物なので観に行くか!と思い鑑賞。思ったよりも裏話的なものが少なく、ドキュメンタリー映画として成立してなく思えた。試合の映像が多く、試合はハイライト等で観ていた>>続きを読む

メトロポリス(2001年製作の映画)

3.6

アニメ映画の気分だったので、鑑賞。手塚治虫の原作は読んだことがないが、読みたくなった。話のスケールがとても大きいので、1時間40分程度では、話のスケールには見合わない感じがあったが、原作漫画だとそこら>>続きを読む

オートクチュール(2021年製作の映画)

4.3

めっちゃ面白かった、名作に出会った!と思ったら評価がそれほど高くなくて意外。まあ展開に意外性はないし、よくあるテーマの映画といえばその通りかもしれないが、一つ一つを丁寧に描いている点は好感が持てた。あ>>続きを読む

ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.0

三谷幸喜作品が久しぶりにみたくなって鑑賞。これが監督一作目なのか。もうすでに現在三谷幸喜の特徴とされているものは完成されていたのだということがよくわかる作品。ドタバタコメディが展開されていく中での伏線>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.1

アッバス・キアロスタミ作品を初鑑賞。良作かつ力作。子供が大人への一歩を踏み出す契機を描くとともに、イランの社会的背景に対する批判的考察を含む。同じような内容を欧米社会で描こうとすると、かなり無理矢理な>>続きを読む

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(2011年製作の映画)

3.4

前2作品は10年くらい前に観たが、それ以降は観ていなかったので、思い立って鑑賞。映像が話題になったということは知っていたが、確かに10年以上前と思えないほど素晴らしい。いまでも十分映像を売りにした映画>>続きを読む

一晩中(1982年製作の映画)

3.5

シャンタルアケルマンは「私、君、彼、彼女」に続き2作品目の鑑賞。いや、難しいわ。何かを解釈しようという姿勢が間違いなのかもしれんが。あと、この作品はちょっと長いかな。ブリュッセルの夜を描いた群像劇とい>>続きを読む

デイ・アフター・トゥモロー(2004年製作の映画)

3.4

普段はあまりハリウッド映画は観ないが、たまには単純で頭を使わない映画を観たくなる。今日はその日だったので、この映画を選択。予想通り楽しく面白く爽快な映画だが、良い映画ではない。雪に埋もれていくのを見る>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

3.8

本当に悲しくて辛くなる映画で、その意味で良い映画。一方で、その良さはテーマにあり、このテーマを選んだ時点で、正直ある程度のものは撮れてしまう。だから、内容はある程度良くても、映画として高い評価をするこ>>続きを読む

湯道(2023年製作の映画)

3.7

良くも悪くも期待を裏切らない映画。話の展開も予想通りに進む上に、ギャグシーンもとてもわかりやすい。感動シーンの入れ方は文法通りであり、明かされる人間関係にも驚きはない(ただき、橋本環奈の出自のみは予想>>続きを読む

666号室(1982年製作の映画)

3.8

歴史的資料として面白い。結構知らない映画監督も出ていたので、彼ら、彼女らの映画もぜひ観てみたいと思った。普通のドキュメンタリーのように、聞き手が質問をあいついでしていくのではなく、「映画とは、失われつ>>続きを読む

パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.7

うーん。期待しすぎたからかもしれないけど、そんなにめちゃくちゃ好きにはなれなかった。アキ・カウリスマキとヴィム・ヴェンダースは大好きなのだが、似た系統とされるジム・ジャームッシュはどうしてもハマりきれ>>続きを読む

ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

3.7

これまた難しい…。ジョン・カサヴェテスは「オープニング・ナイト」「グロリア」に続いて3作品目だが、この作品が圧倒的に難しい。本作を見るに、カサヴェテスは結構なロマンチストなのかな。姉と弟の交流を通じて>>続きを読む

私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

初めてアケルマン作品鑑賞。やばいものを観てしまったという感想しか出てこない笑。普通にめちゃくちゃこわかった。そもそも考察が無意味だと思える作品。まあそれでも考察してしまうんだけど。
基本的に長回しなん
>>続きを読む

Blue(2018年製作の映画)

3.5

初めてアピチャッポン・ウィーラーセタクン作品を鑑賞。映画および世界の鑑賞についての映画。途中で枠が出てくるが、あの枠が我々がこれまで観てきた視点を表現しているが、その枠が出現するまでは枠の存在には気づ>>続きを読む

さすらい(1975年製作の映画)

3.8

「都会のアリス」「まわり道」から続く、ヴェンダースのロードムービー3部作の最後の作品。すごい評価高いから期待しすぎたからか、めちゃくちゃ良いとは感じなかった。3部作の中だと、「都会のアリス」の方が好み>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.5

難しい…。私が当時のアメリカの歴史や文化のことをよく知らないから、なぜ名作なのかわからないんだと思う。もちろん表層的なストーリーはあってないようなものだから、容易に理解できるけど、それぞれが何を象徴し>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.2

すごい!こういう映画いいよね。時間が30分以内なのも、静止画の連続であることを考えるとちょうどいいとおもう。ラストの展開はまあ想像通りで、現代の人なら読めてしまうとは思うけど、当時の人にはおそらく驚き>>続きを読む

メカゴジラの逆襲(1975年製作の映画)

3.5

メカゴジラシリーズ第二作にして、昭和ゴジラシリーズ最後の作品。前作がストーリー度外視の楽しい系映画だったのに対し、今作は一気にシリアスな雰囲気で話が展開されている。一作目シリアスからの二作目幼稚化、と>>続きを読む

真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.8

今回も他の作品でも多く見られた、リストラと年長者の死からスタート。カウリスマキ作品の中ではストーリーがちゃんとあるし、動きも多い方だけど、そんな中でも雰囲気に振ったシーンやストーリー上不必要なシーンも>>続きを読む

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.2

これまたいい映画ですなぁ。ただ何でイギリスなんだろ。特にこういう雰囲気ならイギリスじゃなくても良い気がしたが。カウリスマキ作品の中ではかなり観やすい方の作品だと思う。展開もかなりスピーディだし。ただそ>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.8

これはあれだな。夢だな夢。これ以上最高な世界ないだろ。基本的に恋愛映画なんだけど、決定的な出来事があって、合理的に感情が動いていくのではなくて、よくわからないままよくわからない行動をしていく主人公たち>>続きを読む

街のあかり(2006年製作の映画)

3.6

敗者三部作の最後を飾る作品。これで三部作を完走した。個人的には「浮き雲」が一番好きで、この作品が三番目かな。前二作に比べてストーリーがしっかりしている分、人物の愛おしさや魅力が薄くなっている気がする。>>続きを読む

過去のない男(2002年製作の映画)

3.9

良作。文字通り一度死んだ男の生まれ変わりを描いた映画。生まれ変わりであって、再生ではない点が重要である。生まれ変わるためには一度死ななければならず、一度目の暴漢による暴力は、生まれ変わりのために必要な>>続きを読む

ゴジラ対メカゴジラ(1974年製作の映画)

3.3

まじで頭おかしい映画。ツッコミどころがないシーンが存在しないレベル。平成vsシリーズを小さい頃観ていたが①実際に存在する都会での戦闘②自衛隊等の奮闘の2点が好きだったということを再確認できた。その点こ>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.3

話題になっていた時期に見逃してしまっていたので、心残りだったがようやく鑑賞。設定等は面白いのに、なぜか面白くならない映画、というのは数多くあるが、本作はその逆で、設定等は比較的単純かつありきたりなのに>>続きを読む

第三の男(1949年製作の映画)

4.1

本レビューへネタバレを含みます
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1949年にこれは凄すぎて笑えてくる。雰囲気できあがってんじゃん。トリックや
>>続きを読む

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