94年公開。
始まってすぐ「あー、あったなこの感じ。20年ほど前にこんな肌触りの映画、観ていたなー」などとノスタルジィな想いを抱く。
フィルム上映の質感がそう思わせるのか、かつて自分も行き場のない…
アサイヤス③
燃え盛る炎に身も心も委ねる少年少女たち。ティーンエージャーの儚く脆い刹那的な感傷を、70s世代のロックにのせて鮮やかに映し出す。凍りつくような冷たさと美しさの共存した画面が心の奥底に…
また素晴らしい青春映画に会えてうれしい
混沌した気持ちの「揺れ」が高く燃える炎の「揺れ」とダイナミックに重なるシーンは心が震えたし、背景になんてなり得ない音楽は脆くて強いし、きっとこれが真実でそ…
ディープ・パープルのレコードは盗むものだし、中指は当然突き立てるためにあり、嘘は愛のためにある。切り刻まれる椅子も炎に投げ出される机も割られる窓ガラスや止まることなく切られ続けた髪の毛だって、暴力的…
>>続きを読む思春期の少女の抱える孤独と苛立ち、ささくれ立つ心にロック音楽が呼応する。ヴィルジニ-・ルドワイヤンが素晴らしい。ドニ・ルノワ-ルの撮影の美しさは、そのまま少女の青く冷たい水に触れるよう。
アサイヤス…
©DR