えり子

囚われの女のえり子のレビュー・感想・評価

囚われの女(2000年製作の映画)
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若い頃からプルーストの小説好きでした。
結婚した時お金かかったけど「失われた時を求めて」全巻セットで買って読んだ。
複雑、難解な恋愛心理は出ていたように思います。
主役の二人、共に29歳だった。なのに童顔で高校生のように見えました。
彼らの会話は大人なのですが。原作ではアルベルチーヌ、映画ではアリアーヌ役のシルヴィー・テステューは「サガン、悲しみよこんにちは」でサガンを見事に演じきった。
ブルジョワって何もしないのね。
ただ、感性、感覚は研ぎすまされ退廃的になる。
プルーストもゲイだったけど監督のシャンタル、アケルマンもゲイで、パートナーはチェリストのソニア、アサートン。
ちょっと「去年マリエンバートで」を思い出させる雰囲気でした。
70点です。
えり子

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