ゴン吉

男はつらいよ 葛飾立志篇のゴン吉のレビュー・感想・評価

男はつらいよ 葛飾立志篇(1975年製作の映画)
4.0
渡世人の生き様を描いたヒューマンドラマ「男はつらいよ」シリーズの第16作目。

山田洋二が監督・脚本・原作を務め、主演は渥美清。
マドンナは樫山文枝が演じるとらやの下宿人で大学で考古学の助手をしている筧礼子。
サブマドンナは寒河江の女子高生で、桜田淳子が演じています。

オープニングは、アメリカの荒野の飲み屋で、懸賞金付きのお尋ね者の殺し屋タイガーキッド(渥美清)が、旅をしながら歌手をしている妹をからかった男たちを拳銃で皆殺しにする夢で始まる。
寅さん(渥美清)が旅から実家のとら屋に戻ると、ちょうど山形の寒河江から女子高生(桜田淳子)が訪ねてくる。
彼女は寅さんが昔、旅先の寒河江で世話になった女性の一人娘。
すでに母親が亡くなったことを聞き、寅さんは彼女の墓参りのため寒河江を訪れる。
そこの寺の住職と話をしたことが切っ掛けとなり、寅さんは己を知ることに目覚め、学問を志すことを決心する。
とらやに帰ってみると、丁度、大学で考古学の助手をしている筧礼子(樫山文枝)が下宿をしており、彼女に勉強を教わることに。
寅さんは眼鏡をかけて励むのだが....

寅さんは勉強を始めるにあたり、目が悪くもないのに眼鏡を買ってかけるのが笑えます。
ものを買っただけで、その気になる人っていますよね。
先生が美人で若い女性なので、勉強に励む寅さんが微笑ましい。
桜田淳子も初々しくて可愛らしい。
本作の寅さんの旅先は、山形県・かみのやま温泉、寒河江市、最上川大江の渡しと津市の西浦。
「子曰く朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」  

2022.1 4Kデジタル修復版をBSテレ東で鑑賞
2021.5 4Kデジタル修復版をBSテレ東で鑑賞
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