シリーズ第16作目。
寅さんが勉学を志す回。
メガネをかけた寅さんが可愛らしい。
桜田淳子演じる女子学生の父親騒動は笑いもありつつ、寅さんの人情深いところも出ていて素敵だった。(寅さんの話も巧い。)
樫山文枝演じるヒロインも魅力的であるが、本作は小林桂樹演じる学者の田所がなんとも印象的。
インテリでありながらも親しみやすい性格で、知識の範囲も広く、寅さんの口上すら知っている。
そんな素敵な田所のプロポーズを、自身の信条に照らして断ってみせるヒロインも見事。
最終的に田所と再会し、旅をしている終局も素敵で、傑作と言える回だと思う。