ルークシュポール

王妃マルゴのルークシュポールのネタバレレビュー・内容・結末

王妃マルゴ(1994年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

3時間弱を感じさせないほど面白かった
アンリとシャルルのキャラが濃くて主人公カップルを圧倒していたような

アンリ・ド・ナヴァールの悪運が強すぎる
最初はすぐ殺される小物かと思ったら一筋縄ではいかない男だった
イノシシ倒したのかっこよかった
マルゴもアンリといるときの方が魅力的と言うか、愛し合ってはいなくても同盟関係にあるのよいな

シャルルは弱く頼りないし虐殺はたしかに彼のせいだが、それでも憎んだり糾弾することはできないな
母親の重圧から何とか逃れて幸せになりたかったのか 父親代わりにコリニーを求め、召使?のマリーを愛し、人生の楽しみ方を知っているアンリを重用した
ラ・モールの赦免状にサインすれば母親に勝てたのかもしれないが、一国の王としては混乱を避けるため彼に罪を着せるしかなかったのだろう
王様向いてなかったんだな…そもそも王政の欠点というべきか
確実に苦しんで死ぬと分かっているのは恐ろしいこと


「サン=バルテルミの虐殺の夜、私は良く眠れた
誰も憎んでなどいなかったのに

彼らの顔が見える
私と同じように血を流している」