一人旅

デアデビルの一人旅のレビュー・感想・評価

デアデビル(2003年製作の映画)
3.0
マーク・スティーヴン・ジョンソン監督作。

マーベルコミックの同名ヒーローの実写映画化で、ベン・アフレックが盲目のヒーロー“デアデビル”を演じます。

NYを舞台に、プロボクサーの父親を殺害された過去を持ち、表の顔は盲目の弁護士、裏の顔は街に蔓延る悪を成敗する“デアデビル”として活動している主人公:マット・マードックが、暗黒街の顔役であるキングピンの陰謀に立ち向かっていく様子を描いたダークヒーロー物となっています。

全編を通じてダークで陰鬱な空気が充満した“気分の晴れない”アメコミヒーロー物です。少年時代に有害薬液を浴びて視力を失った代わりに視力以外の感覚が驚異的に研ぎ澄まされた主人公の孤独な戦いの顛末を描いた“デアデビル誕生篇”で、紅一点のヒロインとしてジェニファー・ガーナー扮するエレクトラが登場します。

陰鬱な展開と映像に肩が凝りっぱなしになりますし、肝心のアクションシーンもデアデビルの特殊能力や盲目という弱点設定がいまいち活かし切れておらず緊張感に欠け見応え不足に陥っています。それでも、キングピンの刺客:ブルズアイの奇怪な風貌&キャラクターは主人公を喰うほど異彩を放っていて、演じたコリン・ファレルも主演のベン・アフレック以上に役に成り切っています。
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