RIO

SF サムライ・フィクションのRIOのレビュー・感想・評価

SF サムライ・フィクション(1998年製作の映画)
4.0
抜群なオープニングから掴まれる
お腹に響いてくる和太鼓は堪りません

無理してでも天井裏から降りてくる忍び谷啓の影丸が毎度ちょこっと良い
音楽使いはドラマチックでもあって色の世界を与えてた モノクロに映えた赤い血と線香の火
溢れる滝の撮影は秀逸でとても残りそうな余韻

長島藩家宝の刀のお守り役の剣客 風祭蘭之介が宝刀を盗んで逃げた
家老の息子 犬飼平四郎は風祭を追いかける 風祭との立ち合いで深傷を負った犬飼は凄腕な剣客であることを漂わせる溝口半兵衛に助けられた

山に美しく咲く花と娘の小春

武道は人を殺す為にあるのではない
と仕官の口を探し静かに暮らしていた溝口
強いがゆえにどうしてそうなる溝口と風祭 2人の対決は成り行きで避けられないものとなる

空間に対してはジム・ジャームッシュの空気も
あるんですがヴィンチェンゾ・ナタリ監督「Nothing」の空間的なセンスを思い出した

ストーリーは渋いと言うよりシャープに颯爽としている
「本来無一物」の掛け軸の言葉の存在感がありました

うーん 緒川たまきが凄い天使 可愛い🌼
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