YouTubeに期間限定配信とあったので観てみた。(後からU-NEXTにあることに気づいた)
大昔にTVで観て以来の鑑賞。大林監督の尾道3部作はすべて観たが、「転校生」が1番好きで何度か観ている。自分の「時をかける少女」の評価がそれより劣るのは正しいのか、なぜなのかを確認したかった。
なお、大林監督作品では「異人たちとの夏」が最も好き。
実は大人になってからの原田知世の、歌手としてのファンであり、ソロはもちろん、所属していたユニットのpupaも愛聴している。しかし、女優としての作品は少ししか通って来ていないという、変わり種のファンである。
やはり、この作品のセリフ回しの棒読み感が私には合わないという印象が強い。監督は深町くん役の高柳良一にそのように指示したとwikipediaに書いてあり、意図したもののよう。初回主演の知世ちゃんはどうなのか？
時空を流転する際のコラージュ的なコマ撮りと、モノクロとカラーをミックスした現実と異空間の表現、そして尾道の情景がこの映画の良かったところである。
加えて、エンドロールのバックに流れる映像で、作品中の様々なシーンで知世ちゃんが歌うというところは、これまでもネット上で何度もストリーミングしているが、素晴らしい演出である。スタッフ、キャストのエンドロールを消して映像だけにしたバージョンを配信販売してほしいくらいである。
大人になってからのルックスが好きなので、この頃の知世ちゃんにはその点ではそこまでの魅力を感じないものの、放たれている輝きは画面から溢れ出ている
