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宇宙大怪獣ドゴラの砂場のレビュー・感想・評価

宇宙大怪獣ドゴラ(1964年製作の映画)
4.0
東宝特撮美女レビュー(ちがう)
まずはあらすじから


ーーーあらすじーーー
■宇宙に謎の生命体が発見され、最近頻発している放送衛星消失
との関係は??
■警察が職質をしている、悪党宝石強盗団が金庫破り、見張りの女(若林映子)空中に浮く酔っ払い、警察に発見されダイヤモンドを諦めて逃走した。
■警視庁の駒井刑事(夏木陽介)は、宝石強盗を追っていた。
■マークは宗方博士(中村伸郎)を客を装って訪問し、金庫からダイヤを盗む。宝石強盗団はマークを付け狙ってダイヤを奪う。しかしそれは人造ダイヤだった。
■駒井は宗方博士と助手の昌代(藤山陽子)から人造ダイヤのことを研究していると知らされる。
■ダイヤ輸送車が宝石強盗に襲われ、それをマークと駒井は追いかけ強盗団と銃撃戦になる。
そこに通りかかった石炭を積んだトラックが空中に浮遊するという不思議な出来事が起きる。
強盗団が奪ったダイヤは氷砂糖であった。
■マークは自分が国際ダイヤGメンであることを駒井に明かす。
■宗方博士の分析で一連の不可思議な出来事は、宇宙生物が炭素を食料としていることから起きることがわかった。石炭もダイヤも同じ炭素からなるものであり宇宙生物の餌だった。
巨大化したクラゲのような宇宙生物はドゴラと命名された。触手で箸を破壊、自衛隊はミサイルや戦車砲で攻撃するが全く効かなかった。
■宝石強盗団はマークと駒井を部屋に閉じ込め、ダイナマイトを仕掛けた。ダイヤを奪って逃げようとしたが浜子が裏切って全てを持ち逃げしていた。マークと駒井はなんとか脱出しダイナマイトを外で爆破させた。強盗団は海岸で浜子を追い詰め
銃で撃ち殺す。彼女の袋からは偽物ダイヤが出てきた。
■博士は蜂の音からジバチの毒でドゴラが結晶化することを発見し、ジバチの毒を至急生産して噴射した。ドゴラは結晶化し地表に次々と落下した。博士は国連での研究発表で飛行機に乗り込む、マークも同行した
駒井と昌代はそれを見送った
ーーーあらすじおわりーーー


🎥🎥🎥
⭐️1964年は本多猪四郎監督、3本も怪獣映画を撮っている。
『モスラ対ゴジラ』『宇宙大怪獣ドゴラ』『三大怪獣地球最大の決戦』
短期間の撮影もすごいけど、この年の3本はかなりエンタメレベルが高いのもすごい。

⭐️さて、本作『宇宙大怪獣ドゴラ』はゴジラシリーズとは別の系列でありオリジナルの怪獣が登場する。宇宙ものに拘ってきた本多猪四郎の一作だ。怪獣の造形はクラゲみたいな不定形のグニャグニャしたもので、当時の特撮技術では難しいところもあって、一部手書きアニメも使っているという大胆なのか緩いのかw

⭐️本作はハードボイルド風宝石強盗のストーリーと宇宙怪獣とが交錯するというなかなか凝った作りである。
そんなに無理矢理でもないので良く練られた脚本だと思う。
ただまあ細かく見ればかなり緩いけど

⭐️小津映画の飄々としたイメージの中村伸郎が博士で出てた

⭐️本作でも東宝特撮美女はすごいことになっている❗️
まず冒頭オープンカーに乗ってタバコを燻らすクールな美女、若林映子💕ルックがヨーロッパの映画っぽい場面だ。
こんな雰囲気の女優さんは今いないな、、普通だとギャグにしかならないようなカッコつけ場面がバッチリ決まっているのは流石の若林映子
のちの峰不二子にも通じるようなカッコよさだ。最後は悲劇的な死、本多猪四郎映画では珍しい。

⭐️またおっそろしく清楚な美形、藤山陽子💕
自作の『三大怪獣地球最大の決戦』でもそうだが、クール系美女と、清楚系(あるいはキュート系)を対比的に使うという手法にはまんまとやられる

⭐️東宝特撮美女アップデート
1位:水野久美(『妖星ゴラス』野村滝子)お風呂シーンが、、、
2位:若林映子(『宇宙大怪獣ドゴラ』浜子)クールビューティー
3位:水野久美(『怪獣大戦争』波川女史)2回目ランクイン
4位:根岸明美(『キングコング対ゴジラ』原住民)褐色の肌が、、
5位:星由里子(『モスラ対ゴジラ』純子)ベレー帽が、、
6位:藤山陽子(『宇宙大怪獣ドゴラ』昌代)超絶清楚系、、
7位:浜美枝(『キングコング対ゴジラ』桜井ふみ子)さすがボンドガール、、、
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