れん

デッドゾーンのれんのレビュー・感想・評価

デッドゾーン(1983年製作の映画)
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オープニングクレジットに小さな黒い三角が。次第に黒い面が多くなって来てそれがタイトルに。はい、もうカッコいい。何度観てもいい。
確かこの脚本は最初キングが書いたのだけど、クローネンバーグはそれを却下。完成した作品をキングは当然拒絶。まあ当時はね。みなさん若いし。
キングが創り上げた現実には存在しないキャッスルロックが主な舞台となっていて、この町ならあるに違いない連続殺人事件も起きてしまったり。でもこんな寒々しいブルーグレイなキャッスルロックは、多分他の作品では目にしないのでは。この監督らしいこだわりを感じるところ。普段より色々と抑えめなところがまた良いのだ。
そしてクリストファー・ウォーケンのジョニーが完璧。あの薄いブルーの瞳が運命を、使命を、愛を全て語ってる……
スティルソン、あの人物とやはり共通点があるような気が。キングは今も昔もこのタイプが大嫌いなのね。
デ・パルマの『キャリー』スタンリー・キューブリックの『シャイニング』そして今作。
初期作品には名監督に力を発揮させる何かがあるのかも。
アマプラで100円課金すれば観ることが出来ます。是非。
れん

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