心にズシンときそうなテーマがスーッと入ってくるこの美しいバランスよ
原作未読で恐縮なのですがこの原作と脚本はきっと悲しくしようとすればいくらでも悲しくなるんです
でも鑑賞後の今すごく心が温かくこの世界で頑張りたいなと思える事にすごく驚いてます
母を失った兄弟が街で起こる放火犯を探す話です
兄よりも弟の方が芸術と運動に優れていて正義感が人一倍ある
だからお兄ちゃんからするとちょっと目の上のたんこぶという関係性
でも二人とも思春期を過ぎてるからそういう気持ちを冗談混じりに言える関係性が素敵
お父さんとのホッコリとした三人での生活が冒頭で描かれて、そこから母親がまだ生きている頃の生活に遡って回想と原題が隔たりなく描かれる中盤は編集テンポも心地よくかなり感情移入できる
そこから過去の家族に起こったハプニングや現在の放火犯による事件が明かされていって血のつながりや家族ってなんなんやろなぁとポジティブな意味で考えさせられます
この映画は小日向さん演じる父親がこうでなければ絶対にこんな気持ちで観終える事はできないでしょう！
ガンに侵され最後には亡くなってしまう役柄なのですが笑顔で見送りたいと思わされる演技とキャラ造形でした
加瀬さんはまあよく見る加瀬さんにしかできないキャラの一人なんですがお兄ちゃんらしい頼もしさをちょーっと感じさせながら基本勉強を頑張ってきた事なかれ主義な雰囲気が素敵
岡田将生さんマジ舐めてたわ
演技の話じゃないよ、顔の話だよ
こんな美しい顔の男性って世の中にいるんですね
イケパラでも1話はこの雰囲気だったのに2話以降なんでパーマになっちゃったんやろって子供心に思ってた記憶が蘇りました
演技もなんか良いんだよね、こんなに爽やかなビジュアルだけど陰を感じるのがただのイケメン俳優じゃないという感じがする
ドライブマイカーまで続く良い魅力ですよね
岡田さんに胸揉まれたい、うん
あと春の子供時代を演じるのが北村匠海さんである事を一瞬で見抜いた僕はやっぱイケメンセンサー強いなぁって思いました
街歩いてると美男美女を視姦してしまう変質者なんです、ごめんなさい
ちょっと自分のフェチズムを書き過ぎた
こんな良い映画に対して
でもこの映画で思った事だからね、仕方ないね
最後にタイトルの事を
重力もピエロもぜんっぜん感じないストーリーが続くんですけども最後に思い返すとこのシナリオ全てを包み込んでいるのがこのタイトルだと思うとすごーく素敵です
昼に見て欲しいな！！
