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WHO AM I?のkanacoのレビュー・感想・評価

WHO AM I?(1999年製作の映画)
3.5
ジャッキー・チェン主演・監督・脚本。〈男〉がCIAから逃走しながら失われた記憶を追うアクションエンタメ!ヒロインは日本人女優、舞台もグローバルなロケーションで規模が大きい!過激なスタント、それでいて軽妙さやコミカルさも保ち、華ある素晴らしいフィジカルやキレあるアクション技術を堪能😀✨(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

2週間ぶりです!〈kanaco4月末までお休み中〉なのですが1本見ることができそうな余裕があったので1日だけレビュー復活します(早い)。コメントはもし頂けましたら返信は遅めになりますので、よろしくお願いいたします(また4月末まで潜ります~)🙇

何見ようかな~と思いましたが、ちょうど『香港映画見ようね会』の開催日だったので参加させていただこうと思い本作にしました。機会をくださったXXXXXさん、ありがとうございます。

いつもながら一部辛口があります(❷記載)。正直に記載しましたので、本作をお好きな方、会に参加されている方、これから鑑賞のある方はご注意をお願いします🙇

◆あらすじ◆
南アフリカのカカマス。CIAのエージェントであった〈男〉は「ある隕石と3人の博士を拉致する」という極秘任務を他の特殊部隊のメンバーたちと共に遂行していた。無事任務を果たし上官から労われ、帰還のためにヘリに乗り込こむ。しかし特殊部隊は現地にて行方不明になってしまう。彼らを乗せたヘリはアフリカの奥地で墜落したのだ。ただ一人生き残った〈男〉は原住民たちによって助けられたが自分の素性も事情も一切の記憶を失ってしまう。やがて原住民から「フー・アム・アイ(私は誰だ)」という名で呼ばれるようになった〈男〉はしばらく部族と暮らしていたが、失った記憶を求めて部族を離れ都心へ移動。しかしフー・アム・アイを狙う刺客が次々と現れ…。

❶ジャッキー・チェン主演・監督・脚本。失われた記憶を追うアクションエンタメ!

1998年製作のジャッキー・チェン主演・監督・脚本の香港映画です。極秘任務の地アフリカで記憶喪失になってしまったCIAエージェントが迫りくる刺客たちから華麗なアクションで逃れながらも、自分が誰であったのか、なぜ狙われるのかを真実に迫っていくアクション映画です。香港映画ですが舞台はアフリカとオランダを駆けていくグローバルなロケーション。ヒロインも日本人女優の山本未來さんと、フランス国籍ですが出身は日本のミシェル・フェレさん。このお2人のヒロインのキャラクター設定は可愛いしお綺麗だしで良かったです!ちょっとだけですがケイン・コスギさんも出演していたりします🤭

特出すべきは、やはり出演であるジャッキー・チェンさんのアクションだと思います。後半に集約されて怒涛の展開を見せていくスタイルです。過激なスタント・アクションは相変わらず超人的でスゴイですし、それでいてジャッキー・チェンらしい軽妙さやコミカルさも保ち、一つ一つの動きが洗練されて魅入ってしまいます。いつもながらのユニークな戦闘、逃走劇でいくつもポイントセッティングされている、物語の流れに沿って華となる素晴らしいフィジカルやキレのあるアクション技術を堪能できます。カーアクションもかなり迫力あり!

私は香港映画…特に(ジャッキー映画を含めて)そのジャンルのアクションを個人の好みの理由から自ら進んで鑑賞することがあまりないため、この会に参加させていただいてジャッキー主演映画は3作目の鑑賞。『ポリス・ストーリー 香港国際警察』『ミラクル/奇蹟』で、この『WHO AM I?』。数少ない本数しか見ていないので狭い視野で恐縮ですが、それぞれのスタントのBIGさという意味ではなく、アクションの全体感のグローバルさや仕掛けの規模の大きさでは『WHO AM I?』が一番派手だったかな~と思いました🤗✨

❷映画全体としては気になる所もありました(辛口注意)

醍醐味であるアクションは後半に集中していて(あ!でも前半もいくつかはアクションポイントがあります)、前半は内容に比例してこれほど尺が必要だったのかは疑問。それゆえスロースターターな作品に思えました。『WHO AM I?』というタイトルなるも、ジャッキーはもちろん自分を知らないのでそれを追っていきますが、鑑賞側はCIA特殊部隊というのがかなり序盤で分かるので私は同調力が低め。ヒロインの1人である山本未來さんのキャラクターは最初のうちはお色気なしの清涼感あるお転婆な妹系キャラということで良さげに感じましたが、最後まで見ると途中アクションはあるものの彼女がやる必然性や機能はなく、ミシェル・フェレさんと違って〈映画〉や〈物語〉として必要なキャラクターだったとは思えなかったことも、ユキのキャラクター自体が良かったこともあって、より惜しく感じました。

❸ジャッキー・チェン、70歳のお誕生日だそう✨👀

前述の通り私は3作品しか見ていないので語れる身分でもないのですが、失礼を承知で〈今の私の印象〉を書かせていただくと、ジャッキー・チェンが主演する作品というのは結局のところ全て〈ジャッキー・チェン映画〉なのだなぁという印象です。キャラクター名より圧倒的に存在感のある役者の名が先行するような主役(無双するアクション系に多い)がいると、あらゆるジャンルや物語の良し悪しを飛び越えて〈〇〇〇〇〇(←人の名前が入る)映画である〉というレビューをよく目にしますが、ジャッキー・チェンも私は今そんな印象。

作品によって微妙に差異はあれど、ほぼ同じような主役キャラクター及びヒーロー像、同じ路線のアクション、軸は同じ筋の脚本。どれも彼自身が主演・監督・脚本・アクション監修をしているからかもしれませんが、それはジャッキー・チェン自身が俳優として映画制作者として、やりたいことや表現したいことや自分をどう見せたいかのヴィジョンが明確であり、それをきちんと映画に落とし込んでいるからなのかなぁと思います🤔

エンディングNG集もそうですが、失敗や成功をひっくるめて人間の挑戦や努力を真っすぐに見せてくれて、成した姿をエンタメとしても楽しませてくれる俳優さん。それは例えば子供にも一見で伝わるほどシンプルで視覚的に分かりやすい一貫したヒーロー像。そしてその姿勢や技術に惹かれた人とジャッキー・チェンは少なくとも〈映画〉を通しては相思相愛、ジャッキー・チェンは〈彼の目指す映画〉を好きな人の期待に応え続けているのかも。

それが長年愛されている理由なのかなぁと、3本見た今はそんな風に思いました(もっと見たら印象変わるのかな??)。

まぁ、逆に私のような捻くれ者には、それは一方で【毒】でもありますが(コソッ🤫)

🎂🎉🐝「私もあんな軽やかに壁を足キックで登りたいなぁ~と眺めつつ…壁どころか小学校や公園に昔あったタイヤ遊具(タイヤを半分土に埋めた上を飛ぶやつ)も今じゃ満足に完遂できない私には夢のまた夢…。平衡感覚が無し子さん。ひぃっ!💦」
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