ジョンマルコビッチ総統

俺は、君のためにこそ死ににいくのジョンマルコビッチ総統のレビュー・感想・評価

3.4
終戦記念日は太平洋戦争関係の映画をと思っているので、今年は知覧の映画を。

特攻隊の基地知覧の食堂のおかみさんと蛍のあの有名な話を元に石原慎太郎プロデュースで作られた映画。一人一人に人生があり、その若い命を散らした戦争の悲劇について改めて考えさせられる。意義のある映画だと思った。

ドラマとしては演出の緩急が薄く淡々としていてやや退屈であるものの、ところどころに惹き込まれる演出があった(阿波踊りのジェスチャーのシーンが特に良かった)
音楽は極力使わず物語内で歌われる歌が印象的。
戦闘シーンには力を入れていたように感じた。

近年の戦争映画には戦争美化という言葉がついて回る。もちろん現代的価値観を登場人物に言わせる作品は論外だが、石原氏の言うように、命をかけて戦った人を敬意を持って描くことは私は間違いではないと思います。