ジョンマルコビッチ総統

処刑人のジョンマルコビッチ総統のレビュー・感想・評価

処刑人(1999年製作の映画)
3.4
ウィレムデフォーといえばプラトーンだったが、この作品でイメージが変わりそう。

デフォーの狂演するFBI捜査官ポールのイカれっぷりは、ジョーカーや往年のゲイリーオールドマンを彷彿とさせる。

さて、主役のマクマナス兄弟が神の啓示で悪人を手にかけていくというのが大筋だが、ストイックに公正に遂行していく訳ではないところが、視聴者の目線を兄弟かっこいい!もっとやれ!にもっていかない絶妙なところ。
仲間になったロッコの碌でもない行いを身内贔屓していることや、マフィアの金に手をつけているなど絶妙だ。
それを物語るエンドロール。

本作はアメコミのヒーローものではなく、
正義とはなにか、神とは何か、彼らは正しいのかを考えさせれてくれるなかなか面白いバイオレンスムービーである。