Newman

ひゃくはちのNewmanのレビュー・感想・評価

ひゃくはち(2008年製作の映画)
4.0
面白かったです。夏の甲子園大会の予選に20人中の19番でベンチ入りが可能になった男の子が、雨の中で女性新人記者に言った言葉が印象的でした。「夏のスタンドには3年間死ぬほど練習してきたのにグランドの土さえ踏めない奴がいる。本当はメンバーの誰でもいいから死んでくれないかって祈ってる奴がいるってこと知っててください」。この言葉は、野球のボールの縫い目の数と一緒だという大晦日に鳴らす除夜の鐘の数、そしてこの映画のタイトルである「ひゃくはち」にピッタリでした。高校野球選手の逃れられない煩悩なんですね。
こりゃこの試合は苦しいけどいただきだな、という最後のシーンも良かったです。
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