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『ヤーバ』に投稿された感想・評価

亘

亘の感想・評価

3.6
【"魔女"との対面】
西アフリカ・ブルキナファソのとある村。この村には"魔女"と呼ばれて虐げられた老婆がいた。少年ビランは親友の少女ノポコと遊んだときに"魔女"と遭遇したことをきっかけに「ヤーバ(おばあちゃん)」と呼びかけながら"魔女"との親交を深めていく。

アフリカの小さな村を舞台に、少年が虐げられた"魔女"と親交を深めていくストーリー。色眼鏡なしで相手を見ることの大切さがテーマであり、ストーリーとしては非常にシンプルで物語の基本形のような作品。だけれども本作は軽かったり説教臭かったりしない。その理由としては、この村が電気・ガス・水道もないような素朴な村で余計なことにとらわれずストーリーに集中できるからかもしれない。

そしてアフリカの村の暮らしを垣間見ることのできる貴重な作品でもある。素朴でありつつも、怪しげなものや外部の者は村八分にして排除する村社会。そして一部の保守的な男性たちが発言力を持ち、村の治安は表向き保たれているように見える。たしかにこのような外部との交易もないような村では、自分たちの生活さえ保たれればよいと考えるのかもしれない。ムラ社会という点でも本作は原型を見せてくれる作品かもしれない。

ビランは親友ノポコと遊んだ帰りに”魔女”を見かける。彼女は村民から虐げられ村のはずれに1人で暮らしていた。そして村民はあらゆる災いの原因はその”魔女”のせいだと考えていた。しかしその日村に帰るとある小屋が火災に見舞われる。そして村民はいつものごとく”魔女”のせいだとして子供たちは石を投げつけたりし始める。しかし火事の起きた時間帯、”魔女”はビランたちの目の前にいた。ビランは”魔女”がいたたまれなくなって彼女に声をかけるのだった。

それからビランは"魔女"の元に食事を運んだりして徐々に打ち解ける。彼女からは「おばあちゃんなんて呼ばれるのは初めてだ」ともいわれる。住民たちや厳格な父親から注意をされても気にせず"魔女"と仲良くするし子供たちと喧嘩までする。正直仲良くなるのがスムーズすぎたりビランが純粋すぎるような気もするけど本作ではそこは主題ではないような気がする。それに彼の素朴さ・純粋さは先進国の町では出せなくて、むしろこの素朴な舞台だからこそマッチしているような気がする。

そんな中でノポコが突如病に倒れる。周囲の村人はマラリアだからすぐ治るというがなかなか治らない。果てには呪術師から、原因は”魔女”で村から直ちに追い出せと言われて実際に追い出してしまう。しかしビランは、"魔女"に助けを求め、彼女は隣の村の治療師を連れてくるのだった。

結果的にノポコは治療師の薬で治るわけだけど、その後”魔女”自身が倒れてしまう。村人からすれば厄介者の死だけど、ビランからすれば非常に大きな喪失だろう。

そして本作で最も興味深いのは、その後に明かされる、老婆が"魔女"と呼ばれる理由。これが非常にあっけないのだ。「それだけ?」という理由で彼女は生まれてからずっと虐げられてきた。そんな彼女の生涯は辛かっただろうし、だからこそ余計にビランの存在は大きかったのかもしれない。それはビランにとっても同じで、そんな些細な理由で大の大人たちが老婆を忌み嫌い、亡くなっても何もなかったかのように生活するのだ。それでもその後走りだすビランとノポコの姿からは明るさ希望が感じられて、この子たちは偏見もなく生きていけるのではないかと感じた。

印象に残ったシーン:ビランが老婆に助けを求めるシーン。
 村はずれに一人で暮らしている老婆は、村人たちから魔女と呼ばれ、忌み嫌われていた。
 ある日、村に住む少年ビラは、ふとしたことがきっかけでその老婆と親しくなる。ビラは彼女が魔女なんかではないと確信するのだが、幼馴染みの少女ノポコが病に倒れ、それが老婆のせいにされてしまう。

 アフリカ大陸西部に位置する国ブルキナファソの映画。タイトルのヤーバとは、現地の言葉でお婆さんという意味。

 物語の中心となる舞台は、車もなければ電気、ガス、水道もない、文明とは無縁の村。そこで生活する人々の暮らしぶりにも注目したいヒューマンドラマ。

 小さな村ながらも、他人に対する偏見や迫害もあり、飲んだくれの夫に愛想をつかして浮気する女性もいたりで、その点が個人的には意外だったな。村全体が一つの大きな家族みたいな感じでみんな仲良く生活してるのかと思った。

 切ないけど、ラストシーンはとても良い。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

4.2
【TSUTAYAにあったブルキナファソ映画】
アフリカ映画強化年の今年は、東奔西走してアフリカ映画を観漁った。先日TSUTAYA渋谷店になんとブルキナファソ映画、それも巨匠イドリッサ・ウエドラオゴの作品があったので借りてきた。しかも、本作は東京国際映画祭で最高賞を撮った作品である。

『ヤーバ』とはモシ語で「おばあちゃん」と言う意味。魔女扱いされ、村から追放『マッド・マックス:怒りのデス・ロード』のバイクBBAさながら放浪している婆ちゃんと村の少年との友情を描いた話だ。

ウエドラオゴ監督お得意のイヤーな村社会描写。お互いが監視しあって、風紀を少しでも乱そうものならチクチク小言を言う演出がいやらしい。

そして、まさに小津安二郎の『生まれてはみたけれど』に近い、少年の目から見た大人社会の理不尽さここにはあった。

本作を観ると日本から遥かかなたのブルキナファソでも、ツンデレ女子はいるし、村社会の様子は変わらないことがよく分かる。貴重な体験をしました。

VHS再生機お持ちの方は是非挑戦あれ!