オーソン・ウェルズ監督作品
ウェルズ演じるマイケルと上海から帰ってきたエルザ。エルザの夫で弁護士のアーサーの目を憚らんで、不倫関係に。その間に共同経営者の男がある話を持ち掛ける。
『市民ケーン』の暴走のせいでハリウッドから大規模の予算をかけられない映画製作を余儀なくされたオーソン・ウェルズですが、これはかなり工夫して作っていて面白かったです!
高低差のあるクレーンショットや流れるような長回し。さらに二転三転するストーリーと飽きさせない展開。
こんなすごい映画を作れたウェルズは映画界から消えてしまったのが悲しい。
最後のミラーハウスでの銃撃戦は映像の博覧会と言っていいほどお見事で、登場人物の裏切りや嫉妬、欲望が鏡を使い多面的な性格を写し出している。
オーソン・ウェルズの作品は映画の教科書的な機能があるので勉強になります。