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呪いの館 血を吸う眼のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

呪いの館 血を吸う眼(1971年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

基本セレブな湖畔の高原映画なのでハイソ姉妹もとにかく生活臭がまったくしない。そこに人外な怪異がまぎれこんでくるとガゼン出演者隔離療養者然としすべて性倒錯めいてみえ神経症めいてみえ退廃感が半端じゃなくなってくる。狂気の舞台とくればドヤ街ヤク中のそれよか。つめたい鉄格子と清潔な壁の精神病棟でのそれのほうがこわいのとおなじ。たとえばエクソシストね。さてそれこそ近代的な病院もでてくるし医者は白い巨塔の柳原医局員だし。そこに感染症めいた患者として丘隊員もはこびこまれてくるしアゲク非常階段からマネキンのように落下するし。吸血鬼なんだけど耽美な特撮と絶対的な岸田森の演技で補強されまくっているのでとにかく宇宙人っぽい。なのでさすが東宝らしく人類滅亡の終末映画にちかくなってる。その終末感も三部作中随一。
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