チッコーネ

呪いの館 血を吸う眼のチッコーネのレビュー・感想・評価

呪いの館 血を吸う眼(1971年製作の映画)
4.0
場面ごとに何かが起こる、軽快な編集で飽きさせない。
風光明媚な湖畔で営む生活という、どこか浮世離れした設定が題材にマッチ。
全体が自然に観えた。
時折登場する特殊効果も「さすがゴジラの東宝」と唸る安定感。

スチールで見るより若く、イケメンですらある岸田森の出番はそれほど多くないが、吸血鬼として鮮烈な印象を残す。
のちに岡田真澄の妻となる藤田みどりは本作がスクリーンデビュー、しかし見事に艶っぽいスクリーミング・クイーンぶり。
江美早苗扮するヒロインの妹の部屋に、謎の設備があるのだが(細かな段差があるピラミッド状の造形。柱?家具?、はたまた祭壇!?)、何の説明もなく終わってしまったのだけ、気になった。