津軽系こけし

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリーの津軽系こけしのレビュー・感想・評価

4.5
日本人には永久に作れない映画だろうなというのが第一印象。

医療において患者に寄り添うことの重要性を説いたパッチアダムスだがこの映画は医療以外の面でも人間的に多くの教訓をもたらしてくれる映画に仕上がっている。
あと今まで助けてきた人々が主人公を助けに来る的な展開に私は相変わらずとても弱い(涙)

ロビンウィリアムズはこの映画に出演するために生まれてきたと言えるほどのハマり役、パッチの悲しみから喜びまでの感情を見事に自分の世界観に取り込んでいる。

この映画を観て、昔観た「わたしのなかのあなた」という癌の少女を主軸に置いた映画の台詞に「死は恥じることではない」というものがあるのを思い出した。まさしくパッチの言っていることはそういうこと
死を基準に医療を失敗だとか成功だとかくくるのは完全に間違いというわけではないし、患者を救うために合理的になることも素晴らしい功績だと思う。ただもし私が重大な病気にかかった時はそういう人よりパッチのような人に来てもらいたいと願うと思う。
合理性に囚われて" 4本の指 "しか見えていない人にほど観てもらいたい作品です。
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