囚人13号

ドイツ零年の囚人13号のレビュー・感想・評価

ドイツ零年(1948年製作の映画)
4.0
初見時は気色悪いとしか思えなかったが、再見してみて少年の視点を介した反戦映画なんかじゃないと気付く。そもそも瓦解した世界において子供であることは不利にしか働かないし、反射的に無垢(無知)を装っても内面はとっくに壊れてたはずで。大人たちからの醜い視線に晒されながら綱渡り的に均衡を保っていた肉体は重力に耐えきれず、ラストで遂に落下していく
囚人13号

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