同じ年(1948年)に公開されたフレッド・ジンネマン監督『山河遥かなり』とは好対照な作品である。モンティ演じる心優しいアメリカ人兵士が戦後失語症に陥った少年の心を開いていく一種のプロパガンダ作品であ…
>>続きを読む安易な同情や憐れみなど、跳ね返されて粉々になりそうだ
本物の瓦礫や廃墟の無言の主張と、どこまでも身勝手な大人たち
戦争に大人に人間に、ロッセリーニは腹を立てていたのではないだろうか
法も倫理も関係…
貧すれば鈍する
救いがない。教会からオルガンが聴こえてきて立ち止まるけどすぐに歩き出す心情が悲しかった。瓦礫の山と、そこを歩く痩せっぽちの少年。無責任な先生。都合良い時だけ子供扱いされて。痛ましかっ…
敗戦から2年後のベルリンが舞台
倒壊した建物が生々しく映される
音楽はSFぽく聞こえるところもある
子供が誰に対しても嘘をつく事が生きるすべ
イタリアの監督ロベルトロッセリーニ、イングリッドバーグ…
第二次世界大戦直後の廃墟のベルリン。
病弱な父、元ナチ党員で引きこもりの兄、身体を売る姉。
その日その日を何とか生きていく姿を、末っ子の少年の目線で描く。
『無防備都市』『戦火のかなた』に続くロベル…
戦後のイタリアの様子をありのまま見た気がする。
家族のために働く以外の選択肢のない子供。足元を見られても、搾取されていてもそこに抗うことのできない子供。まだたったの12歳なのに。純真で、ただただ家…
確かに映像と映像をぶつけてそこに新しい意味を生み出すためのモンタージュ使ってないように見えた
奥行きを使ってモンタージュを使わなくても表現できることは表現してる
これがリアリズムというやつなのか…?…
初見時は気色悪いとしか思えなかったが、再見してみて少年の視点を介した反戦映画なんかじゃないと気付く。そもそも瓦解した世界において子供であることは不利にしか働かないし、反射的に無垢(無知)を装っても内…
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