このレビューはネタバレを含みます
字幕版で鑑賞。
女性の性器を切り取る風習について、それがその女性へ心身ともに与える影響が主人公を通してこういうことだったのかって気付かされた。また、女性を搾取し消費することが描かれていて、その原因を女性に転嫁したりモノ化する考えが背景にあるのかなと思って見た。
あらすじ
ワリスは服屋のトイレで自分に好意的ではないが話しかけてくれた服屋の店員でダンサーを目指すマリリンについていく。ワリスは6年ロンドンに居たが、全く英語が話せなかった。マリリンに紹介されたバーガーショップの清掃の仕事中に有名な写真家に見初められる。
ある日オーディション落ちしたマリリンに付き添いパーティーに行ったワリスはある黒人男性ハロルドに出会う。彼はアメリカ出身で、ワリスは彼に自分の名前の意味が砂漠の花だと話す。しかしワリスは育ったソマリアの考え方などから男性との関係に恐怖し飛び出してしまう。部屋に戻るとマリリンがパーティーで出会った男とセックスをしていた。そこでワリスはマリリンは女性でも自由にセックスしていいと思っていることに、そして自分が3歳の時に受けた割礼が普通の風習ではないことにショックを受ける。
割礼のせいで体調を崩すワリス。病院で通訳として呼ばれたソマリア人の男性に祖国の慣習を裏切るのかと詰問され涙を流すも、手術を受ける。
写真家の元へ行き、その美しさからモデルへの道を掴むワリス。マリリンとランウェイの歩き方を練習する。そして世界を回る仕事を掴むもパスポートも期限切れで不法滞在になっていたことが判明。住んでいるアパート?の雑用係のニールがワリスのVISA?のために結婚を申し出て、アパートの管理人がツテを使って手配をする。しかし、手続きに不備があり、ワリスは勾留されてしまう。その後在留資格を取るためニールと仮面の結婚生活を送る。
仕事がダメになった損害を何とかするためワリスはヌード写真を撮り、性への解放?ハロルドのことを考えていた。
仮面結婚生活でニールはワリスの価値観への理解がなく、体を迫ったりとワリスを苦しめていた。在留資格が取れたワリスは関係を解消しアメリカへ向かい、モデルの仕事で成功する。
ある日ふと思い立ってハロルドの元を訪ねるワリス、しかしそこでハロルドが自分のことを忘れていたこと、ハロルドのそばに女性がいたことでそのまま飛び出してしまう。
ワリスは自分のシンデレラストーリーではなく、割礼の話を記事にするように言う。それが記事になり、ワリスは国連でスピーチをする。