MikiMickle

ゼイリブのMikiMickleのレビュー・感想・評価

ゼイリブ(1988年製作の映画)
4.5
1988年のジョン・カーペンター監督の作品。

日雇い労働者で出稼ぎにきた主人公ネイダは、ゲリラ放送をおこない、警察から襲撃された教会で偶然サングラスを見つける。

そのサングラスをかけた途端、普通の広告が「消費せよ」「考えるな」「従え」「眠っていろ」などの文字だけに見える!!
そして、普通の人間の中に、骸骨のように見える者がいる!!
彼らは、実はゆっくりゆっくりと地球侵略をもくろむエイリアンだったのだ!!

「やっぱりな、そんなことだろうと思ったぜ」と、銃を片手に宇宙人たちを撃ち殺す主人公。
そして……


ネイダを演じているロディ・パイパーって人、元プロレスラー!!だから、無駄なプロレス戦闘シーンがあるんだけど、それもB級感あって笑えた 長い(笑)

この映画が作られた1988年。ちょうどレーガンからパパブッシュに変わった年。レーガンのレーガノミックスにより、大企業は増え、でも失業者が増えるといった格差社会が広がった時代。
つまりは、この映画は、それを比喩しているものだと思う。主人公がブルーカラーの労働者階級だし。
そして、消費社会への痛烈な皮肉。お札には「これが神だ」と書かれている。宇宙人たちは皆金持ちだし。
そして、マスメディアへの依存。

「ゼイリブ」
彼らはまだ生きている。現代社会でも全く同じ事が言える。
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