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一刀斎は背番号6のimaponのレビュー・感想・評価

一刀斎は背番号6(1959年製作の映画)
3.4
確かゴリラがプロ野球選手になるなんて映画があったような気がするけど、それよりずっと前にこんなくだらない発想する五味康佑が最高で出演もしている。なんと申しましょうか小西得郎とご一緒。
なんで6番なんだろう。調べたら当時大毎の6番は佐々木信也から荒川博あたりで欠番ではない。原作はジャイアンツ設定で当時の巨人の6番は棟居進('57)、加倉井実('59)となっておりこの1958年は見事に空き番ではないですか。チェッ!また巨人かよ。そんな時代。永田が必然的に大毎設定にしてくれて本当に良かった。
往年のプロ野球選手多数出演がオールド・ファンに嬉しい。西鉄の稲尾に中西、豊田、大毎の山内、皆さん自分が見始めた頃には引退間際だった。それがバリバリの頃だからね。榎本喜八をもっと見たかった。試合のシーンで出てくる野村克也は吹替えかしら。別当さん差し置いて十朱久雄が監督している。

実は本作、野球はどうでも良くて伊東一刀斎(菅原謙次)が寄宿する安宿但馬屋界隈の人情喜劇になっている。叶順子が珍しく可愛く撮れてて母親が浦部粂子なんだがこの浦部さんが今まで見たなかで一番良い。終盤ホロっとさせる母心のさり気なさ。お隣りの美容室の清川玉枝とのやり取りの面白さ。
美容室の娘・ダンサーの春川ますみが一刀斎を誘惑する謎な女(笑)で叶順子とのキャットファイト見せる。
一刀斎の宿敵合気道の先生はとうとう出て来ないがその娘・仁木多鶴子がまたかーいらしい。最後は中日で投げてた小野正一投手(本作では試合前イベントで稲尾と投げ合う設定)の奥さんらしいので本作で出会ったんかな?

鑑賞後腹が減ったのでてんやで上天丼食った。
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