このレビューはネタバレを含みます
(35mm)
率直な反戦・反核映画。国立映画アーカイブの東宝特集にラインナップされていないのが残念でならない。
素朴な一市民を演じるフランキー堺がソン・ガンホみたいだった(運転手だし)。
来るはずの正月が来なくなることで全人類へのレクイエムと化す『お正月』。卓抜な選曲。
感情の起伏がない笠智衆に強かさを見る。
政治家が公的存在であることを強く信じており、皮肉で腐すよりは希望がある気がした。
團伊玖磨による雅な劇伴曲も格調を齎している。
【メモ】
『ドント・ルック・アップ』(2021)