消化不良の作品で、見た後に結局疑問しか残らない内容。
これが果たして原作のせいか、脚本が悪いのか、監督の演出が悪いのかの判断がつかないほどに支離滅裂。
まず、オチが理解できない。
事故死したジェリーが真犯人で、女がハガティへの愛のために女の武器を使い汚職の大事件になるのを阻止したのか、実は女が犯人で、それを隠し通したのか・・・
はっきり描かれないし、演出が悪くて読み取ることもできない。
最大のマイナスが、女が何をしたいのか全く分からないことだ。
なぜ冤罪の男を助けたいのかが分からずじまい。決定的な手紙ってのもどうなったのか分からないし。
てっきり二重人格のサイコものかと思ったら、単に危ない女だったというのがなんとも拍子抜け。
ニック・ノルティもデブラ・ウィンガーも良い役者で、そこは見所ではあるが、映画としては崩壊寸前の内容で、酷評されたのも納得できる。
余談。
前半で、てっきり、二重人格の凶暴な方が犯人で、もう一人の方が良心の呵責から冤罪を晴らそうとしているのだと思ったら、大外れでした。
でも、この設定なら、女の言うことが支離滅裂だったり、二転三転するのも上手く説明付くんだけどなぁ・・・