評価しづらいなあ、この映画は。
あんまりごちゃごちゃ言いたくないんだけど、一つだけ。
気になったのは、国の為という名目で彼等(少年兵達)がやることを全て正当化している点。
人から物を奪うのも、殺すのも、全ては「俺達は国の為に戦ってるんだから」という論理で正当化される。
勿論この映画を見ている人に彼等に同調する考えはないだろうけど、実はこの論理、手を替え品を替えあらゆる所で利用されているんだよね。
特にアメリカが自国の政策を正当化する時によく使うよね。「○○だから〜するのは仕方ない」っていう論理。ベトナム戦争もイラク侵攻も根底にはこの考え方があると思う。
つまり、彼等の野蛮さっていうのは彼等が道徳教育を受けてないからとか、内戦中のリベリアがそういう環境だから、とかいう理由で片付けられない話だってこと。
人間が自分の欲望を正当化しようとする時に持ち出す論理は、時代が変わろうが国が変わろうが根本的には大した違いはないんじゃないかな。
ごちゃごちゃ言いたくないとか言いながら、まーたやっちまったか・・