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サスペリア・テルザ 最後の魔女の440のレビュー・感想・評価

3.5
「ダークグラス」を観て、未鑑賞のアルジェント作品をチョイス。
これまたハチャメチャな展開で爆笑。

教会の工事で見つかった棺と遺品箱。
開けてしまってさぁ大変なお話。

やっぱり殺戮シーンのエグさと見せ方は一級品。
特にクライマックスは裸体やグロのオンパレード。
だけどなぜかアルジェントっぽい雰囲気が欠如している。
この作品には芸術的や官能的な画のシーンが無く、ありきたりな画でB級臭がハンパない。
大事な音楽もなんかイマイチ。

でもなんかこのトンチキな感じも嫌いじゃない。

突然飛び出す日本語。
突然使えるようになった消える術。
橋から落とす赤ちゃんの人形丸出し感。
ゴーストバスターズみたいなCGお母さん。
「パージ」みたいになったローマの街を颯爽と何事も無く営業するタクシー。
距離感が全く分からない街と村の行き来。
全然カラクリになっていない扉。
裸一貫でラスボスに戦いを挑む心意気。

やっぱり電子音バリバリのやかましい音でこの作品も彩られていたらもっとテンション上がったんだけどなぁ。

最後の笑いはある意味ホラー。
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