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同級生のruncryのレビュー・感想・評価

同級生(1998年製作の映画)
5.0
日本では2001年に公開。なので劇場で観た自分は23歳。その時点では既に周囲へのカミングアウトが済んでいたけれど、振り返ればこの作品によって、さらに勇気をもって行動できるようになったのかもしれない。"GET REAL"という原題も、自分を鼓舞してくれた。

当時はまだ、ゲイが主人公の作品は耽美的だったり陰鬱な雰囲気だったりするものばかりで、だからこそ明るいスティーヴンのキャラクターも、高校生活を中心に物語が展開するのも新鮮だったし、現実世界の誰かの日常を垣間見るような親近感もあって嬉しく感じた。

同じイギリスの作品であるハートストッパーと観比べると、時代の変化に感心したり、変わらずに再生産されるホモソ男子に呆れたりできる。

自分にとって、大事な作品のひとつ。
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