momo

同級生のmomoのネタバレレビュー・内容・結末

同級生(1998年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

原題「GET REAL」のがしっくりくるよ、これは。

かなり前にどのサイトか忘れちゃったけどこの映画が載ってて、そこからすごく気になってたんだけどサブスクもないし、レンタルも田舎すぎてないしどうしたもんかと思っていた矢先にアマプラで配信開始されてて超歓喜!てことでワクワクしながら見たんだけど、わりと話重めで笑えん。

ワクワクがドキドキにそしてヒヤヒヤに変わっていった。

スティーブンのヒョロの割に背が高めで脱いだらガリって訳でもない!みたいな感じ(伝われ)個人的にめちゃくちゃ好き!
たどたどしい喋り方を他人にはするけど身内には辛辣な所とか典型的なオタク感あって超良い〜!私を見てるかのよう^_^

秘密のやりとり♡みたいな感じで出会いを求めてるけどそんな生易しいもんじゃなくて、普通に公衆便所がハッテン場になってんのもこわいしそもそも学生に手を出すような大人がマトモな訳ないからロマンティックの欠けらもない。
でも思春期で周りが女の子とイチャコラしてる中で自分だけ堂々と出会いを求められないって悶々とするし、大っぴらにも出来ないからああいう事になっちゃうよね。
あーなんかね、ほんとに 現実を見ろ、だね。

人並みに恋をして愛を育む行為が、相手がおなじ性別ってだけで途端に悪とされて差別されるのはやっぱり悲しいし、当事者側としては意味わかんないって思っちゃう気持ちもわかるし、最近ではカミングアウトされた側の気持ちも大事にして!っていう意見もあるし難しいよねー。
今の時代ですら、全員に受け入れられてないのに90年代とかヤバいでしょ。
そういう人達がいるということすら、知られてなかったり知っていても病気だから移されるとか、カウンセリングすればヘテロになれるだとか。だからこそ、スティーブンの一世一代の告白はほんとにすごいなと思うし、本人の勇気もだけどリンダが居てくれたのもでかいと思うな。リンダ、めちゃくちゃいい女。最高!

自分はゲイで、こういう人間もいる、同じように恋をして人を愛して、孤独も感じるし申し訳ないという気持ちもある でもそれ含めて自分であると知って欲しいとカミングアウトしたスティーブンも、そんなスティーブンを愛して愛して、それでも親の期待や周りの目や将来の自分を省みて声をあげられなかったジョンも、私の息子よ!と受け入れた母親も、どう受け入れていいか分からなくて息子に合わす顔がない父親も、好きになった人がゲイだったジェシカも、だーれも悪くない!

生き方が違えば自ずと道は別れる。
みんな、幸せになれ。

良い映画をありがとう!見れてよかった。
momo

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