不器用な愛情表現のギクシャクした様子が、なんとも言えない暖かさを纏っていて、夫婦の強い絆を、ほんわかとユーモラスに描いている。上を向き、雲を見上げる夫婦をいつまでも見続けていたいと思えた。カウリスマ…
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秋が来て追いやられた南風
南風が去ったから秋が来るんじゃなくて、秋に追いやられた南風ってところが、この切り取られた夫婦の人生を表しているよう
ラストの喜でも楽でも言い表せないよう…
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時代設定は制作当時なのだろうか、不況に喘ぐヘルシンキが舞台になっている。
かつての名門レストランで給仕長を務めるイロナと市電の運転手ラウリの夫婦は、決して豊かではないが慎ましく暮らしていた。
ただラ…
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観終わった後、不思議な幸福感がある。
店にお客さんが入ってきた時、ちょっと泣きそうになった、なんだこの感動。
淡々としてて、引きのショットが多くて、表情も変わらなくて、客観性が高い映画だった。2人が…
飲食店開業をするまでの救いの無さが酷で滅入りそうになるが、淡白な情感と行間に鼻で笑えるユーモアが散見されて事柄以上に悲観的な消費に陥らない。カリヴァーナネンがボコボコにされて波止場に捨てられて顔の半…
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