ちょうどいい

カレンダー・ガールズのちょうどいいのレビュー・感想・評価

カレンダー・ガールズ(2003年製作の映画)
4.3
中弛みもなく短尺でサクッと見られる“ジェンダー”コメディ。

中世以降教会と家庭に縛られ、初期設定を疑わない女性と、アンコンシャスに女性の役割を決定する男性の典型がなんとも“面白い”。

抑圧の生産物である「女性連盟」の存在もこれまた“面白い”。

当該女性たちが“セクシーでない”という前提と、ヌードになることを“勇気”と礼賛する空気感もまた示唆に富んでいた。

今の社会的趨勢なら難しいか。

女性の解放や性差の解消には向かわず、単なるコンテンツや客体として消費されていく過程もまた“面白い”。