デイジーベル

コフィーのデイジーベルのレビュー・感想・評価

コフィー(1973年製作の映画)
3.8
70年代のクールでファンクな音楽にノり、伝説の女優「パム・グリア」が暴れまくる!

◯ストーリー◯
_(┐「ε:)_ 看護師のコフィーは、麻薬中毒で廃人状態になった妹の仇討ちのため、麻薬組織に対して独りで戦争を仕掛けるが…。

◯概要と感想◯
黒人女性の″復讐″がテーマの物語。当時はまだ希だった″力強い女性主人公″を描く。(後の「エイリアン」や「ターミネーター 」に繋がる)更に当時は大衆受けしないと言われていた″反薬物″というメッセージ性を含んだ作品。惜しむらくは時代が早すぎた為、埋もれてしまった作品ともいえる。(この作品の24年後にタランティーノが「ジャッキーブラウン」で″パム・グリア″に再び輝きを与える。彼の純真さと変わらないエネルギーには感動してしまう)
70年代の最高にクールでファンキーな音楽(担当はジャズ・ファンク界の「キングオブヴァイブス」ことロイ・エアーズだ。)が楽しめる。
アクションは勿論、「パム・グリア」のセクシーさ、格好良さを堪能出来る作品。(使える武器は全て使う大盤振る舞いだ)強い女性のアイコン的存在「パム・グリア」兎に角セクシーで、強くて、格好良い。(タランティーノ作品の「ジャッキーブラウン」はもとより、カーペンター作品の「エスケープフロムL.A.」や「ゴーストオブマーズ」、ティムバートン作品の「マーズアタック」を見てもその事実は明らかだ)


◯雑記◯
ジャック・ヒル監督はデビュー作で″大コケ″したが、B級映画の帝王「ロジャー・コーマン」の元、見事に復活を遂げる。(エロ↔︎銃↔︎暴力のテンポが速く飽きさせないのは、やはりコーマン節が受け継がれているからだろう)「パム・グリア」もまた彼の作品で出演→主演に昇格して行く。この作品は「パム・グリア」の輝きが頂点に達した瞬間を捉えた作品と言えるのかもしれない。
※未見だが、この作品はオール白人の映画「ラヴリィ・バット・デッドリィ」としてリメイクされている模様。