🍣🔪映画は気合だよ!といった深作監督の意気込みが伝わってくる実録やくざ映画の金字塔。かの『仁義なき戦い』前夜祭みたいな作りで大満足の一作。オープニングの映像からキレ味抜群でニンマリ。
コンパクトに引き締まった脚本に菅原文太、田中邦衛が大暴れする様を荒ぶる手持ちカメラで撮り上げる手腕はさすがフカキン。ラストの描写が少し『仁義の墓場』の石川力夫臭もある。何とも皮肉で悲しい顛末である。😢
兎にも角にも破滅へと向かう不器用な男達の美学を十二分に堪能出来ます。この監督のテーマ、というか根底にあるのは貧困と暴力と差別へのアンチテーゼである。
新井英樹の漫画『ザ・ワールド・イズ・マイン』を映画化したがっていたのも良く分かる凄まじく破壊性を帯びた映像センス。