このレビューはネタバレを含みます
ドキュメント、ステロイドとアメリカ
2011年4月24日 17時36分レビュー。
2008年作品、主演監督クリスベル。
元別冊宝島エディターから今や映画批評から「映画秘宝」スーパーパイザー町山智浩。
「キラキラアフロ」で何気にオモロベシャリな話芸を豪快にくり出すオセロの松嶋智子。
二人がCSでおおくりしいる「未公開ドキュメントを見よう」からのソフト化作品(番組み
たいなぁ)。
ジャケ拝から一番面白そうだと感じた作品。
ジャケットは、何やらハルクホーガンめいた人物。
ステロイドとアメリカ、マッチョ、ヒーロー。
確かにドーピングやら筋肉増強やら好きな傾向だよなぁアメリカさんという印象。
とっても興味深く拝見いたしました、面白かったです。
監督の家族は、みんなステロイドを服用している事実。
監督自身、猜疑心にさいなまれ、ステロイドやアメリカの薬事情を探索しながらも、自身の家族にステロイドの議論を持ちかける。
なんか見ていてマイケルムーアの「シッコ」がすけて見えてくるんですが、アメリカの薬事法、薬事ビジネス、保険国アメリカが、大きな影を落としているなぁと感じます。
見てビックリしたこと二、三。
アメリカの語感に「ステロイドのような」という言葉を使う事。
スポーツ業界、映画業界、筋肉業界(ウェイト系)の当たり前のような使用。
一位ナンバーワンになりたいから、筋肉増強、
飲む、うつ、いちばん その「思考」
びっくりしたのは、タイガーウッズのレーシック手術!やってたんですね!
監督は、家族や学者、友達、議員までインタビューし、ステロイドやアメリカの薬事情をたずねまわります。
スパイダーマン原作者スタンリーまでインタビューされてたのは、なかなかのホローワークだと感心。
ヒーロー像、スタンのマッチョイズムについて話がきけます。
一番なるほどと思ったのは、弟さんがコーチする高校アメフト部の生徒の一言
「薬を飲むのは、インチキだ」
というところをどう解釈するのかなぁと。
八十年代のスタローン、シュワルツネガーの影響もあるんですかね、飲んでいたのは、なんとなく私も見て知っていましたが、どっぷりつかっているアメリカステロイド事情がわかります。
スポーツファン必見のドキュメント。
見て思ったのは、薬事法がやはりおかしいなぁと思いました。
CMで抗うつ剤の派手なCMが流れてるアメリカってなに?
って思っちゃいます。
そこまでして、ナンバーワンにこだわり、
メイクマネーのために薬を飲むお国柄ってやはり、
オバマさんに期待するしかないのかな?とか感じました。
ステロイドと薬とマッチョに関するドキュメント!
アメリカのナンバーワンたるゆえんの病気にもみえました。
さて
ドキュメント、ステロイドとアメリカ、ステロイド合衆国の実態を是非!
追伸
この未公開ドキュメントシリーズみんなみたいと思います、とっても刺激的で面白いです!
追記
町山さんのエディットした映画雑誌は、別冊宝島時代からお世話になっています。
「このビデオを見ろ!」とか
「朝までビデオ」シリーズとか、、、。
名作たくさん教えていただき感謝しております。