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どですかでんのDUNのレビュー・感想・評価

どですかでん(1970年製作の映画)
3.5
友人から借りたdvdにて鑑賞。

横浜市の八幡町から中村町一帯を「街」のモデルとしたそうですが、ごみの山に囲まれた東京下町、江戸川区堀江町で撮影。そこでおこる群像劇、人間讃歌ですが、下手なホラー映画見るより十倍くらいは怖かった!

黒澤監督初のカラー作品とのことですが、見終わったあとに振り返ると、コジキ親子といい、妻の不倫で喋れなくなった幽霊のような男とか、おじにレイプされ身ごもってしまった女の子とか、悲しくせつないシーンばっかり思い返される。
コジキ親子の想像での豪邸建築は、観ていてサルでも描けるまんが教室の最後半の、落ちぶれて記憶をなくしてしまった竹熊と相原の掛け合いに似ているなと思ったけど、やっぱり竹熊健太郎氏もこの作品大好きとのことで、ここからインスパイアされてたんですね。
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