ワシ

そして誰もいなくなったのワシのレビュー・感想・評価

そして誰もいなくなった(1945年製作の映画)
2.5
原作は未読。
アガサ・クリスティー原作の映画を、ちゃんと観るのは初めて。
厳粛で重々しいサスペンスと思ってたら、意外とコミカルで娯楽作品寄りな作り。
近年のサスペンス映画って恐怖や緊張をバンバン煽る傾向だと思うが、本作は過剰な演出も無くノンビリした印象。
無駄に気持ちが乱されない分、人物や物語をじっくり味わえた。
客たちが疑心暗鬼に陥る展開は面白いが、時々この異常事態を満喫してる様にも見えて、全員ヤバい奴じゃね?と思ったりした。
割と現実的なトリックには「そりゃそうだよね」と納得するけど、なんかこう…もっと何かないかなぁ?と、欲しがってしまうのは悪いクセだろうか。
緊張→緩和→エンドマークと、流れるような締めくくりはお見事。
ワシ

ワシ