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さすらいのNのレビュー・感想・評価

さすらい(1957年製作の映画)
2.6
2017.11.5(Sun)
なんでこの作品と出会ったかよく覚えてない、さすらいの青春と間違えたのかな?でもヴィスコンティとかネオリアリズモに関連してるって知って見てみた。
自分的にはイルマの「愛してるからこそ一緒にいれない」っていうのもわからなくはないけど、彼女の場合はどうなんだろうっていう違和感があった。でもそれが本当だったら最後は相当ショックだっただろうなと思う。イルマの思考が全く見えてこなかったけど、実際にアルドみたいな立場にいたアントニオーニ自身、イルマ側の気持ちがよくわかってなかったんだろうな。それで主観的に描かれるアルドはずっとモヤモヤして女の人には当たるだけ当たって、なんの発展もなく終わるっていう。道中会う人とも特に何のドラマ性もないし。傷心の気持ちはわかるけど今までの2人の関係性が別によかったわけじゃないっぽいし誰にも感情移入できず何の琴線にも触れず終わった。
別れた人を忘れられない男の傷心ロードムービーみたいなのだったらブラウンバニーを最近見たけど、そっちの方が共感できた。同じテーマでもやっぱり違うんだなっていうのを改めて感じた。
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